日記みたいな

子供ってスバラシイ

先週末、舞台の本番してました!。昨年、東北・北海道ツアーしてきた「きみはしってる・だれもいない」です。・・・って「観たい!」って思った方、終了してからの報告になってしまいごめんなさい~~。
都内では昨年「SA・GA・SE」っていう、ミュージカルのレッスンしてる小学生の子達と一緒にやった「きみだれ」のスペシャルバージョンみたいなのはやったんだけど。だから、単独のオリジナルで都内でやるのはこれが初になるって、今気付きましたぁ。
しかも今回は、なっ、なんとっ「無料公演」だったんですわっ!。ちゃんと宣伝出来ればよかったですね、実は直前までボクも情報ほとんど聞かされてなかったもんで。
「きみ・だれ」の公演は、役者がチケットを売ってそれを資金にする普通の演劇のやり方だけではなく、会員の方が主宰での買い取り公演だったり、区の助成金を使って誰でも観れる無料公演だったり、と仕組みが色々あるみたいです。へ~、なるほど。なるほどです。なるほど・ザ・春の祭典スペシャルです(古っ汗)。
まぁそんなこんなで、今回は東品川児童センターさんと北品川児童センターとの合同観劇会ってことで、台場小学校さんの体育館でやりました・・・
たっ、体育館っ!?
そ~なんです、全校朝礼とかマット運動とかするあそこです。たいくかんって打っても変換されましぇん、あの、たいいくかんです。なるほど・ザ・春の体育館公演です!(しつこい汗)。
最終的には200人くらいお客さんはいらっしゃったみたいで。スタッフとしてお手伝いして下さったボランティアの皆様にも感謝感謝。
0歳児からお年寄りまで誰でも観れるっていう今回の体育館公演は、いつもより色んな発見がありました。やっぱり子供の反応とかは、ホント面白いです。
小さいコでも生の芝居とか見慣れてるコも入れば、あんまり観た事ないコ、そして人生初のコもいるわけで、もちろん子供とひとくくりには言えないんですが、もうそれぞれの反応が面白いんです!。初めてのコは、何にも下地がないのでとっても自由に観るし、あんまり観た事ないコは、こう観なきゃってルールが出来上がってないので、周りに感化されやすいしで。
普通、演劇というのは観る側(お客さん)と観られる側(演じる役者)を分けるため、客席と舞台を作るんだけど、それが何かも分からない子供達は、当然のごとく舞台に上がり出します(笑)。舞台にある小道具なんて、子供のコト誘ってるみたいにそこにあるから、もう触りたくてたまりませんもん。で、客入れ時に、お母さんやスタッフの皆さんが丁寧に説明してくれるんだけど、言葉がまだ分かんない年のコもいるからね(汗笑)、もうホント面白いです。
真っ暗にする「暗転」という効果を舞台では当り前のように使うんだけど、これが初めて演劇観るコ達にはものすごく衝撃的な体験らしく、さぁ始まるよっていうしょっぱなから、「クラいょ~!」って騒ぎ出すコもいれば、分け分からず条件反射的に泣き出すコもいる。お母さんが必死にあやしたり、遠くから「しっっ~~!黙るのっ!」(←この声も大きかったりする笑)とか。
んで登場すると、「あっハゲタカだっ!」「違うよ!」「でかいなっ!」「わぁ!」とか観たもの・感じた事を、そのままそれぞれしっかり声に出してレスポンスしてきます(笑)。
芝居が進むに連れて、お客さんに「イエスorノウ?」みたいに問いかけたりする部分がどんどん出てくるんだけど、観てる時はしゃべっちゃいけないとルールを決めてるコとかも「声出していいんだ」と吹っ切れたように叫んできます(笑)。
ここにはこういうリアクションが欲しいという、こちらの計算のさらにさらに上をいくのが子供達。素直ですよ、ホント。中には「まだ終わんないの~」と言ってくるコもいるし、ホント恐ろしいです(汗笑)。
まぁでもやっぱり子供の反応からの発見は多いです。子供の前で芝居すると、そこから汲み取るものは沢山あります。なぜこういう反応が返ってきたのか。演技はどうだったのか。脚本は、演出はどうなのか。大道具・小道具、明かり、音は。客席の空間造りは、前説は・・・。
実際、舞台と客席の距離が今回はいつもより1メートルくらい離れてたんだけど、臨場感や観る方のスタンスがそれだけでかなり変わるのだなと。客席は、親と一緒に座れないようにしたり、皆肩が触れ合うぐらい桟敷に座らせたりすると、またそれは違う効果を生んだりするし。
そして物語に入り込む集中力と、離れていく分散力のフリ幅が半端じゃありません。
あっ、感動した話を一つ。
芝居が終わった後楽屋で着替えてると、スタッフの方がきて「泣いてるコがいるので舞台に会いに出て来てもらえませんか」と。行ってみると4歳くらいの男の子が舞台前で大泣き状態。芝居の後半で、真っ暗な遊園地の観覧車から、主人公のショホくんが巨大な自分の分身のカゲに連れさらわれていく、というかなり子供の恐怖を煽る場面があったので、そこがよっぽど怖かったんだろうなぁと思って「ごめんね~」とか言ってると、横にいたお父さんが「いや違うんですよぉ」と困り顔。で、よーく聞いてみると。
お父さん「芝居が面白かったって、まだ終わって欲しくないって泣いてんですよぉこのコ」
・・・・いや~、子供は偉大だな。ステキです。
<台場小学校>

最近出来たばかりの校舎らしく、めちゃめちゃ立派でした。ちらっと見えた教室は、オープンルーム!。廊下と教室の境がない、のびのびゆとり教育タイプのあれです。というか、天井にレールが沢山はしってたので、壁は可動式らしく、色んな形の空間を作れる教室みたい。すごいな。
<交流会にて>

ここに写ってない方達いっぱいいます。沢山の人達によって舞台はつくられています。ホントありがとね!。

 2015年1月22日
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